ものづくり補助金の当面の動き(見込み)
目次 1.ものづくり補助金の当面の動き(見込み) |
1.ものづくり補助金の当面の動き(見込み)
令和2年度第3次補正予算にて、新特別枠「低感染リスク型ビジネス枠」が新設され、該当事業者への補助率が一律で2/3となる見込みです。
本年1月に召集される国会で順調に審議が進んで早めに成立すれば、5次締切分の期間中(2021年2月19日締切)に新特別枠が導入される可能性があります。
2020年12月18日の4次締切分の締切と共に「特別枠」「事業再開枠」が終了になっているため、ウィズコロナ・アフターコロナの事業展開を検討している事業主様には朗報となります。
2.新特別枠「低感染リスク型ビジネス枠」とは
2020年12月15日に公表された「令和2年度第3次補正予算」のPR資料によると、「対⼈接触機会の減少に資する、製品開発、サービス開発、⽣産プロセスの改善に必要な設備投資、システム構築等を⽀援します。」とされております。補助率は一律2/3となる見込みです。
3.ものづくり補助金の直近の予算額等の推移
令和元年度補正予算以降の予算額等の推移を時系列で取りまとめました。なお、ものづくり補助金の予算額は、中小企業生産性革命推進事業(ものづくり補助金、小規模事業者持続化補助金、IT導入補助金等)の内数となっております。
1)令和元年度補正予算
中小企業生産性革命推進事業として3,600億円が計上され、複数年(3年)で実施されることとなりました。これにより、ものづくり補助金の「通常枠」が複数年(3年)で実施されることになったと考えられます。
2)令和2年度1次補正予算
中小企業生産性革命推進事業として700億円が計上されました。ものづくり補助金にて「特別枠」が新設され、以下の3つの類型の補助率が一律2/3となりました。(2次締切分から適用)
A:サプライチェーンの毀損への対応
B:非対面型ビジネスモデルへの転換
C:テレワーク環境の整備
3)令和2年度2次補正予算
中小企業生産性革命推進事業として1,000億円が計上されました。ものづくり補助金にて「特別枠」が再編され、以下の3つの類型の補助率も再編されました。
A:サプライチェーンの毀損への対応(補助率2/3)
B:非対面型ビジネスモデルへの転換(補助率3/4)
C:テレワーク環境の整備(補助率3/4)
また、新たに「事業再開枠」が新設されました。(3次締切分から適用)
4)ものづくり補助金にて「グローバル展開型」が開始
ものづくり補助金の4次締切分から「グローバル展開型」が開始となりました。
5)ものづくり補助金にて「特別枠」「事業再開枠」が終了
ものづくり補助金の4次締切分の締切(2020年12月18日)をもって「特別枠」「事業再開枠」が終了となりました。
6)令和2年度3次補正予算
中小企業生産性革命推進事業として2,300億円が計上され、ものづくり補助金にて新特別枠「低感染リスク型ビジネス枠」が新設されることとなり、補助率が一律2/3となることとなりました。