目次 1.設備の概要 2.導入によって期待できる主なメリット |
1.設備の概要
ショットブラストマシンとは、モーターの動力を用いてブレードと呼ばれる羽根車を高速で回転させ、これにスチールショットやスチールグリットなどの投射材を送り込み、高速回転するブレードの遠心力により投射材を噴射してブラスト処理をする装置です。なお、ブラスト処理とは、投射材という小さな粒子を製品に打ち付けて行う表面処理のことで、その主な目的は以下のとおりです。
・表面を粗す
・サビ等の付着物を落とす。
・バリを落とす。
・金属の疲労強度を高めるピーニングを行う。
・製品の表面を滑らかに磨く。
ショットブラストマシンで使用される投射材は比重が重いため、バケットエレベーターにより運ばれ循環利用されます。大量の投射材を一度に投射できるのでサイズの大きな部品や多量の製品のブラスト処理が可能となります。
2.導入によって期待できる主なメリット
1)細かい箇所への噴射や手作業では手の届かない所でもムラなく均一に研掃することができる。
2)ブラシやサンドペーパーなどによる手作業がなくなるため、作業効率が上がる。
3)他のブラスト処理の手法と比べて、投射材を少ないパワーで噴射することができる。
4)サンドブラスト(エアブラスト)と比べて、大量の投射材を一度に投射できるため、サイズの大きな部品の加工や、多量の部品・製品を同時に加工処理することができる。
5)比重の大きい投射材を使うことで、これらが早期に装置内を循環し、再利用しやすくなるため、短時間の間に効率よく加工処理を行うことができる。