目次
1.設備の概要
2.セレック(CEREC)
3.導入によって期待できる主なメリット

1.設備の概要

口腔内に装着される天然歯に対する補綴物やインプラントの計測、設計及び加工に用いられる複数の装置をCADやCAMの技術を用いて統合したシステムです。 CADはComputer Aided Design(コンピュータ支援設計)、CAMはComputer Aided Manufacturing (コンピュータ支援製造)の略です。データベース化された設計情報および図形などの視覚情報を基にコンピュータ内部で設計モデルを作成し、これに基づいて加工用の機械を制御して生産工程を自動化します。

一般的には計測装置、設計装置、加工装置から構成されます。
①計測装置
歯科用3Dスキャナを用います。歯科用3Dスキャナには、モデルスキャナ(型を取って製作した模型をスキャンするタイプ)と、口腔内スキャナ(直接口腔内をスキャンするタイプ)があります。

②設計装置
専用の3次元CADを主体としたもので、個々の歯冠形状の基本データを持ち、それを変形させて支台歯に適合させていく設計手法をとるものが主流です。また、一部の装置では、多数の歯の形状データに基づいて、設計すべき空間に最適な歯の形状を自動で提示する機能を搭載したものも登場しています。

③加工装置
ボールエンドミルを用いて、ミリング(切削)加工により材料を成形するものが主流です。なお、ボールエンドミルとは、ミリング(切削)加工に用いる工具の1つです。また、加工装置として専用の3Dプリンタを用いるものもあります。

2.セレック(CEREC)

デンツプライシロナ社が提供する歯科用CAD/CAMシステムの代名詞的な存在です。計測装置、設計装置、加工装置について、患者様に提供したい治療に合わせて自由に組み合わせることができます。一般歯科であれば「ワンデイ・トリートメント」をすぐに実現できますので、コロナ禍で来院回数を減らすことを希望する患者様の満足度を上げることができます。また、天然歯に対する補綴物はもちろんのこと、インプラントにも対応しているので、外注費の圧縮を実現することができ、歯科医院の財務面での改善にも役立ちます。

3.導入によって期待できる主なメリット

1)計測、設計及び加工の作業をワンストップで行うことができる。
2)設計中のプログラムについて、修正、保存、共有が容易である。
3)完成したプログラムは、コンピュータ上で実行してシミュレーションすることができる。 これにより、実際に加工を開始する前の素早い修正が可能となる。
4)完成したプログラムを他の加工へ流用することができるため、全体的な作業効率が大幅にアップする。